― 箱に宿る徳島の伝統と日本の文化 ―
ショップからのお知らせ

不定期で商品追加予定です。職人の手作りのため、1点1点柄の出方などが異なります。

 

SHOP ITEMS

 

CONCEPT

「茶宝箱」には徳島の豊かな自然と技術が詰まっています。

徳島産杉で作られた箱は山の恵みを象徴し、吉野川の清流が育んだ藍染は江戸時代から続く名産品です。土の恵みである大谷焼と、県の鳥である白鷺にちなんだ香合が、徳島の自然と文化を繊細に表現しています。さらに、近代に入って盛んになった徳島のガラス工芸も取り入れ、全体として地域の多彩な魅力を箱の中に凝縮しました。

熟練の職人たちが一つ一つ丁寧に手作りしています。単体でも美しいですが、全てを一緒に使うことでそれぞれの良さが一層際立ち、使用者に特別な体験をもたらします。ぜひ、セットでお楽しみいただき、その価値を存分に感じてください。

この「茶宝箱」を通じて、徳島の素材と技術の組み合わせの妙、地域の豊かさを感じていただけることを願っています。

茶文化の歴史と伝統

茶宝箱は室町時代以降、茶の湯が発展するとともに茶筅や茶杓・茶碗などの茶道具を整理整頓する茶箱や収納用の袋として用いられたことが始まりとされています。
江戸時代頃には多くの茶道具職人が箱の製作に携わり、様々なデザインや材質の茶箱が生まれ、現代もなお茶の湯の文化を支え、進化し続け継承されています。

徳島の伝統工芸の藍染

藍染めの色は「JAPAN BLUE」として世界に知られる、深く鮮やかな日本を代表する色です。徳島の藍染は戦国時代に始まり、栽培された藍は「阿波藍」として知られ、江戸時代には徳島藍が全国的に有名となり古くから徳島の繁栄を支えてきました。
地元の職人やアーティストたちによって受け継がれ、歴史的な価値と創造性を兼ね備え今なお守り続けられています。

「茶宝箱」に込められた思い

日本の茶文化、そして徳島の伝統である藍染や木工技術がふんだんに詰まった「宝箱」の意味を込め茶宝箱と名付けました。
徳島に訪れた県外・海外のお客様に、古くから愛され続けた技術や伝統を継承し、開けた時のワクワク感が伝わるような作品となるよう思いを込めています。

徳島県の取り組み

徳島は藍染めの原料となる阿波藍と呼ばれる「すくも」の生産地として江戸時代から明治にかけて繁栄しました。現代では様々な素材に染める技術が確立し、藍製品の種類は豊富になりました。阿波藍の歴史や文化などが文化庁の「日本遺産」に認定されたほか、東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムに「ジャパンブルー」と称される「藍色」が選ばれるなど、注目を集めています。 

また、徳島県は奈良時代より林業が発展し、江戸時代には木造船、明治時代には阿波鏡台、昭和後期には唐木仏壇の一大産地となりました。現在でも職人の高い技術や伝統技法は受け継がれており、日本の美ともいえる繊細な加工など、ライフスタイルを彩る木製品に生かされています。

CRAFTSMAN

茶箱

Naoki Tamada
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木工職人歴50年以上。

密閉性、調湿機能を求められる桐箱製造において高い技術を誇る。繊細な手作業に他の追随を許さない。

大谷焼

Eiichiro Tamura
田村栄一郎(陶芸家 10代目)
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1979年 徳島県鳴門市大麻町大谷に生まれる
2002年 大阪芸術大学芸術科卒業
2003年 京都府立陶工高等技術専門校卒業
2004年 日展参与 山崎昭氏師事
2016年 大谷焼伝統工芸士任命

ガラス

Yoshitaka Iwamoto
岩本吉隆
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1983 年、徳島県生まれ。京都精華大学立体造形学科卒業。筑波大学大学院人間総合科学研究科彫塑領域修了。2010 年よりロータリークラブ国際親善奨学生として、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ大学院美術学部に在籍。2011 年、同大学院修了。在学中、ロンドン芸術大学にてセシル・ルイス彫刻奨学金を受賞。2012 年、韓国国立現代美術館チャンドン・アート・スタジオ・レジデンス・プログラムに参加し作品を発表。現在、徳島県にて制作を行っている。

茶杓

秋工芸
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製品に使用するもの全てを徳島産にこだわり使用しています。皆様に安心してご使用頂けるよう、全工程一つずつ手作業で心を込めてお作りしています。手にとって竹と藍の温もりを味わって頂けたらありがたいです。

漆器

Kumiko Fujita
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1962 宮城県生まれ。

1982 東京中央美術学園卒業。

1985 香川県漆芸研究所・研究生課程修了。

1985 大西忠夫氏に師事。

1992 年から夫の漆芸作家・武志氏とともに全国百貨店にて「漆・二奏展」を開催。作品は、工芸品・美術品・茶道具の他に彩漆画を展開。漆の新たな魅力を発見し、心の支えとなるものを目指し制作中。

古袱紗

Keiko Murai
村井 圭子
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徳島生まれ徳島育ち

パッチワーク師範科卒業

藍染め布、阿波しじらを多用 徳島県放美展入賞キルト作家。

藍染

Yano Ranshu
矢野藍秀
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1963 年徳島県板野郡藍住町出身、1984 年、阿波藍を守りつづけてきた徳島の佐藤家 19 代目の藍師である佐藤昭人氏に師事、阿波藍造りを学び、天然灰汁醗酵建てによる本藍染を開始。 1987年、日本藍染文化協会より「天然灰汁醗酵建技術保持者」の認定を受ける。

1989 年、有限会社本藍染矢野工場を設立。2004年、インドネシア、ジョグジャカルタ王室より依頼を受け、バティックを制作、翌2005年には曹洞宗大本山総持寺、大法被修復藍染を担当。

2012年、NHK大河ドラマ「八重の桜」でオープニングのタイトルバックを制作。 2015年、徳島県地域文化振興表彰ならびに、観光ユニバーサル大賞受賞。 2018年、フランスジャポニズム 2018「地方の力~祭りと文化」へ参加。